スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

冷蔵庫に怒られるグローバルパーソン

姉の不在中は、お留守番をする猫3匹の世話を頼まれた。

夜、合鍵を使って家に入ると猫たちが「にゃあ、にゃあ!」と大歓迎で迎えてくれた。わたしも悪い気持ちはせず、「よしよし」とか言って、「まだ世間に必要とされている感」を充分に味わったりした。

食事は冷蔵庫に入っており、一通り用意したあとは、トイレの掃除をした。そのときどこからか「ピーピー」という音がした。最初はそれほど気にしていなかったが、その警告音のようなものはピッチをドンドン刻んでいき、やがて「ピピピッピピピッピピピッ!」というけたたましい騒音に変わった。

その音はどうやら冷蔵庫から発せられていた。まあ、トビラがしっかり閉まってなかったのだろう。その程度の認識だったので、4、5回バタンバタン繰り返しドアの開け閉めをした。でも止むことはなかった。

一通り各箇所をチェックしたが、なんの問題もなく、気が付けば30分が経過していた。すると猫たちが先程の尊敬の眼差しはどこえやら、「何てこずってんだ」という様子でこちらに向かって「にゃあ、にゃあ」となき始めた。3匹が等間隔に横並んで、わたしの背中になじりの言葉を浴び続けるのだ。みじめ。人間。
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わたしは、まだ寒いこの季節というのに汗だくになり、心臓はドクドク鳴った。気がつくと1時間経っていた。これはさすがに一大事と、姉に連絡をいれるが、案の定まったく通じない。兄宅でご家族相手に気でも使っているのだろう。兄電話も通じない。そこで実家に連絡をして、義理兄の実家に連絡を入れてもらった。

そしてようやく姉との会話にこぎつけた。いろんなアドバイスを聞くが、何をどうやってもうまくいかない。ちなみにこんな症状は初めてとのこと。そこには心なしか、お前が何かやったんではないか、というニュアンスが感じられたのは被害妄想だろうか。

それにしても、わたしが使用し始めてから、この警告音がなり始めたことから、わたし自身に何らかしら原因があるのではないかとさえ思えてきた。実は、冷蔵庫のなかのサワーとベルギー産チーズをこっそり頂戴しようと計画していたのだ。その魂胆が見破られたのではないかとさえ思えてきた。

あああ、コイツは危険人物だそ!って冷蔵庫が察知したのではないだろうか。そう考えるとわたしの焦りは加速度的に増し、もはや「アワアワアワ!」とかわけのわからぬことを口にしたりするのであった。

するとようやく、ドアの開け閉めを100回程繰り返したところで、急に音は鳴り止んだ。わたしはほっとするとイスの上に倒れこんだ。

猫たちも急に興味を失ったのか、各々散らばり始めた。正月早々、暗くて寒い一軒家のなかで、一体何をしているのだろうか。

そう思うと無性に寂しくなった。わたしは、コタツの中に入ると、「ニャアニャア」言って猫に絡んでみたりした。でも猫たちは嫌そうにして、逃げるようにコタツから出るのだ。それでもわたしは鳴き続けるのであった。この姿を職場の人間に見られたら軽く死ねるだろうなあ、と考えながら。