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クプタの一段階屈折

クプタ(わたし)のリアルな日常です。普段は真面目でクールなサラリーマンをきどっています。が、齢35を過ぎたあたりから、自分が35年間何かをずっと演じてきたことに気づく。だから自分だけの日常の喜びを書き記します。

傷だらけの顔で営業先を制覇したよ

新しいカミソリを買った。最初は切れ味が抜群なので慎重にやらないと大変だ。

10年前、大阪に出張に行ったとき、ビジネスホテルがキャンペーンでシックのカミソリを配布していた。ラッキー!と思って、翌日の朝使ったら口の周りが細かい切り傷で一杯になってしまった。使用時にはそれほど違和感がなかったので、気が付かぬうちに惨憺たる悲劇を生んでいた。よく言えば、悪辣な環境のなかを生き抜いてきた野良犬のようにワイルドだった。

時間がない。仕方がない。どうしようもない。そのまま準備をして待ち合わせのロビーに降りると、そこには同じように口周りを傷だらけにした上司がいた。「うわあ、オレと同じだあ。だ、だせえ。。」と思ったが、その時点では、お互い突っ込めるほど親密ではなかったので華麗にスルーした。
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その日は大阪の新規営業先会社周りで、数件の会社を周った。どこの人たちも傷だらけの顔を見て、恐れをなしていた。とてもカタギの人間に思えなかったのだろう。手を震わせている人もいた。私たちはそれをコテにして、強気な交渉に出た。結果は史上最高なものだった。

だが、私たちは二人はそれが決して口周りの傷のおかげだという素振りは見せなかった。あくまでも実力だと誇示したのだ。そこは絶対に触れてはならぬ領域とばかりに、見て見ぬふりを貫き通したのだ。それが男のプライドだったのかもしれないが、今考えればだいぶ間違ったものだったのだろう。みなさん出張先のカミソリには気をつけて。