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スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

太宰治記念館に入る

ジョギングの途中、太宰治記念館に入る。前から気になっていたが、裏道にあって目立たない事務所のような感じだったので、入る機会を逃していた。

休憩ついでに資料でも眺めればいいかと、舐めた気持ちで入ったのだが、それが間違いだった。入り口からは分からなかったが、内側では案内員が待ち構えていたのだ。

わたしが入るといなや、初老の案内員が怒涛の接待攻撃をしてきた。
「ジョギング中ですか?三鷹にお住まいですか?ここは初めてですか?」
わたしはまさかこんな案内係がいるとは思わなかったので、面食らってしまった。しかし、エリートパーソン特有の「初対面では絶対的に好印象を与える振る舞い」スキルを発揮して、

「いえいえ、フラッと入っただけです。中がこのようになっているとは知りませんでした。それにしても太宰の資料かこれほど揃っているとは素晴らしいですね」という返しで相手の説明欲を刺激してあげると、そこからは怒涛の説明ラッシュが始まった。

わたしは太宰治がそんなに面白いと思ったことがない。代表作を数点と短篇を幾つかを読んだだけだが、イマイチピンとこなかった。でも興味ないとも言えずに、限られた知識で話をふんわりと膨らましたり、長引かせる努力はした。

思い返してみれば、「ハムレットをリニューアルして、登場人物がグダグダぬるく愚痴るやつ」と、「ユダがキリストを裏切ってるんだけど愛せずにいられないボーイズラブ独白」。この2つの短篇は印象に残っていて面白かった。でも斜陽とか人間失格はまるで記憶にない。
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そんなのを織り交ぜ結果30分近く話した。案内人の男性も話ができて満足そうだ。頷き方だって、へえ、なるほど、それは初耳ですね、わかりやすい、など15近いバリエーションを織り交ぜたので、そりゃあ、気持ちよくさせてやったものだ。

さらにミラーリングというスキル、相手と同じ振る舞いをすることで、共感意識を持たせてやったのだ。相手が右手を腰にやるとわたしも右手を腰に添えるのだ。これだけやれば案内人も安心して話せるのだ。今日もいいことをした。いい1日だ。