スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

ダメだ。ダメだ。逃げちゃダメだ!

自意識王子こと「わたし」だが、この自意識っぷりを直したく、これまでさまざまなチャレンジをしてきた。

とりわけ試食や試飲という類は、購入せずに立ち去る術が難しく避けて通ってきたが、「ダメだ。ダメだ。逃げちゃダメだ!」というエヴァのシンジくん(14歳)のセリフを耳にしてから、逃げることに終止符を打つことにした。

そこで、一番の標的店舗は何か考えたあげく出てきたのは、カルディだ。カルディではコーヒーを店の前で配っているのだが、その誘惑につられて受け取ったが最後、「狭い店内一周の刑」が待っているのだ。これが地獄だ。パスタやオリーブオイルを眺めて「買おうかなあ」なんて素振りも演じたりしないといけないのだから。

こんな流される自分はもうゴリゴリだ。今の自分と決別する。だから、店先でコーヒーを貰ったら、その場でクイッと飲んで目の前のゴミ箱にカップを投げ捨てるのだ。そしてクルっと向きを変え立ち去るのだ。それができて、ようやくアンタッチャブルの仲間入りだ。そろそろ、失礼で態度のデカイ人間になりたい。人から後ろ指を指されるようなヒールを演じてみたいのだ。

そこで吉祥寺のカルディに行くと、早速店先でコーヒーを貰った。と、ここまでは意気揚々だったのが、やはり言うは易し行うは難し。なんとか店先にとどまってコーヒーを飲むことには成功したのだが、耐えきれず店先に置いてあるコーヒー豆を眺めたりしちゃってる。

さらにクイッと飲み干して、クイッと帰るつもりが、コーヒーを配っているお姉さんに「この豆はあっさりしていて〜」とか豆に興味があると思われたのか説明を受けてしまった。そこで「へえー」とか「そうなんですか」なんて社会生活で鍛えたコミュニケーションを発揮しているし。とんだ御門違いだ。
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完全に帰るタイミングを逃すと、何を誤ったのかわたしは、豆を手にとったりしているのだ。ダメだ。ダメだ。逃げちゃダメだ!というシンジくんの言葉も遥か彼方に遠のいてくる。

そして手にとった豆を持って、そのまま店内一周に入るではないか。ダメだ。ダメだ。逃げちゃダメだ。もはや逃げるという意味がどちらを意味しているのか分からなくなった。そしてレジで「お願いします」とか店員さんより感じよい声を出して気を使いながら、豆を買うのだ。

身体を丸めて帰途につくと、わたしはほとほと自分が嫌になった。はやく人間になりたい。はやくヒールになりたい。はやくクズになりたい。ああ今流行りのゲスになりたい。