読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クプタの一段階屈折

クプタ(わたし)のリアルな日常です。普段は真面目でクールなサラリーマンをきどっています。が、齢35を過ぎたあたりから、自分が35年間何かをずっと演じてきたことに気づく。だから自分だけの日常の喜びを書き記します。

ナマハゲが心配

ナマハゲの様子がテレビに映っていた。毎年年末この時期になると、ニュースで前回のものがチョロっと放映されている。その様子は子供達に向かって突進していき、「悪い子はいねがー」とか「泣く子はいねえがー」、もう少し大きな子には「勉強してない子はいねがー」とか叫んでいる。あの恐ろしい仮面で迫ってくるので、泣き叫ぶ子供達。それがワンセットである。

この様子を見ていると、わたしはナマハゲのことが心配になる。とくに「勉強していない子はいねがー」という文言である。ナマハゲの中の人が、このセリフを吐きながら、内心「ああ、オレは勉強してこなかったなあ。。」と心を痛めているのではないか、ということだ。
f:id:rmisasa:20151223185213p:image
そのおぞましい仮面の下で、自分の発する言葉と実態の乖離に引き裂かれそうになっているのではないだろうか。少なくともわたしが、ナマハゲならそう思うだろう。一応神々の使者らしいが、この日1日ナマハゲになりきって自分を偽るのはさぞ辛そうだ。

「こんなオレが勉学を促すなんて、お母さんごめん、死んで詫びるよ」とか考えているのではないだろうか。それで一仕事終えたら、帰って一晩泣き明かすのだ。いや、枕を涙で濡らしてほしい。特にいいおじさんが。希望。

そんなことを、ボーっとテレビを見ながら考えていると、次第に自分の幼児性に唖然とするとともに、まあそれでもいいか、というなかばあきらめの気持ちもやってくる。そんな年末のある1日だった。