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スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

舞台俳優になった、土曜の朝

土曜日の朝、井の頭公園を散歩していると、天気も良く、大変心地よかった。おまけに暗く閉ざされた樹木から差し込む木漏れ日が美しい。

紅葉の季節でもあるし、何より冷たい冬に突入することで、落ち葉もヒラヒラ舞っている。わたしはスニーカーとジョグパンツ、ジャケットを羽織り、トボトボと歩く。

朝早いということもあり、誰もいなかった。まるで自分のために演出されたごとく、舞台は整っている。わたしは普段、主役になれない腹いせから、「そうだ、ここで舞おう!」とばかりヒラリと舞う。まるで世界の生命がわたしの存在を歓迎しているかの如く、優しく手や足を運んでくれる。バレエのようだ。

向かいから来たナチュラル風情なカップルに白い目で見られ、ひそやかに笑われた。ジブリに向かう欧米人親子が、写真を撮っている。が、かまわない。「いや、むしろ見てくれ!」とばかりにヒラリヒラリ舞うのだ。それは荒れ狂う環境を乗り越えたモンシロチョウのようだったのだろう。 
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「何してるの?」突然、駐輪場を管轄する警備員のおじさんに話しかけられた。わたしはふと我に返って、素晴らしきひとときを中断したおじさんに向ってこう答えた。「踊っているんです」するとおじさんはこう答えた。「踊っているって、ただスキップしてるだけにじゃない」

「えっ」わたしは戸惑ってしまった。そう、フワフワ舞っているつもりが、実はこの200メートルほどを全速力でスキップしただけだったのだ。「なんとまあ」自分でも声にならない声が出た。でもいいじゃないか、と自分にいい聞かせた。だって心地よいんだもの。

とはいえ、5分後、冷静になると、「こんな妄想にまみれた36歳男性独身」で良いのだろうか、と不安がムクムクと湧いてきたのは紛れもない事実だった。