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スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

ヘアサロンでの美しき日々

これまで吉祥寺のカット、ヘッドスパ付きのヘアサロンで8千円近く払っていた。5年間、トップスタイリスト指名で。

まったく素晴らしいことばかりだった。まるで木漏れ日の光がキラキラ輝くように。まずなんかわからんが、いろんな人が関わる。案内する人、シャンプーする人、ドライヤーする人、ヘッドスパする人、そしてカットする人、全部別。そのたびに会話するので、まるでこちらが接客するかのごとく、サービス精神を極限まで発揮しなければならない。キャバ嬢になった気分。キリキリ舞い。もう1時間でクタクタだ。

さらに担当のお兄さん。5年間で一度もわたしを満足させることのない稀有な技術の持ち主。わたしはナチュラル派、兄さんモッズ系。そもそも根本の感性が違うので合うことはないのだった。ヤクザとオネエが「男の心意気」について話し合うような噛み合わなさ。この断絶ともいうべき違和感が、わたしが彼を指名していた理由であることは否めない。

さらにシャンプー、リンスなど新人美容師さんの販売品の営業攻勢が露骨。そして傷つけないよう遠回しに断ると、なんだか皆さんがっくりした表情を垣間見せるのだ。鏡越しに悲しそうな瞳を投げかけるのだ。二十歳そこそこの子たちにそれをやられるだけで精神やられる。
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そして無駄に滞在時間が長い。それでいて各工程のつなぎ待たせが長いからたまらない。まるで「そのあいだに瞑想でもして悟りを開いてくださいね」と示唆されているように放置される。だったら「ガンジー南アフリカ紀」でも揃えといてくれ。手塚治虫「ブッダ」でも構わんよ。

毎回このヘアサロンに行くのが気持ちが重くて仕方なかった。会社に行くよりしんどい。いつも行く直前まで布団を頭まで被り、顔を枕に押し付け、緊張に身を震わせるのであった。

でも、この度地元に「1000円カットオシャレ版比較的」が出来たのでふらっと入ってしまった。なんとそこでは、不毛な会話もせずに10分で終わってしまう。さらに衝撃的だったのは、仕上がりが以前とあまり変わらないことだ。そりゃ、確かに雑だが、全然許容範囲なのだ。

時間は短縮、値段は5分の1以下。余計な営業なし。この5年はなんだったのだろうか。あっけにとられたものの、この不毛なまでの5年間はそれはそれで愛おしいのであった。