スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

イヤホンジャックが見つからない

香港出張で、初めてキャセイパシフィックに乗った。新型なのでキレイだし、前方にある液晶画面もピカピカ。

シートは通路側でトイレにも好都合。「これはこれは映画でも堪能するぞ!」っと、テンションも身体の底のほうからフツフツ沸いてくる。無事機体が上昇して軽食をとり、イヤホンのビニールを「ビリビリギャッ」と派手派手しく破って戦闘態勢に備える。

その次にすることといえば、そう、イヤホンジャックにイヤホンのコードを差し込むこと。でもそのイヤホンジャックが見つからない。両サイドの手すりを裏表を何度見ても何もないし、その説明みたいなものも見当たらない。みんな映画を観ているので、そのコードの様子を探るが、どうやらシートの左上のほうにジャックがあるのが分かるくらい。

しかし、クビを懸命に曲げて素知らぬ顔でジャックを探してもどこにも見当たらない。10分ほどモゾモゾやってると、CAになんて聞くに聞けなくなってしまった。「そうだ!ここはトイレ作戦だ!」とトイレの行き帰りに血眼になって皆々のコードの行方に目を凝らすも、正解には行きつかなかった。
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斜め前の女性がジュラシックワールドを見ている。わたしは指を咥えて、途方に暮れていた。このときは本当に指を咥えていたのかもしれない。時折口に水を含んで潤しては、彼女の後ろ姿から、浅ましき視線を送り続けるのであった。ああジュラシックワールド見たかった。こんなイヤホンジャックごときで絶望するとは思わなかった。

結果、3時間半ジャックは分からぬままだった。そんな不安定でくだらない思いを抱えながら、香港に着いてしまったのだ。そして立ち去るときも再度目を凝らして穴という穴を探してみたのだが、やはり見つからなかった。

この事実はもう諦めを通り越して、驚きにすら変わった。どこかの神がわたしの半径1メートルの穴という穴を塞いでしまったのではないかという具合に。そう考えると怖くなり、急いで耳の鼻の穴を確認した。良かった、あった。あった。安心して香港に入国した。