スーパービジネスパーソンエグゼクティブ、クプタ

スーパービジネスパーソン、クプタ(わたし)のプライベートを明かします。スーパービジネスパーソンへと登りつめたクプタ。プライベートの思考法とその内容をご参考までにご教授します。

電車で隣席の人物に呼吸を合わせてごらん

高校時代、地元が始発駅なので電車は座っていた。
 
凍えるように寒い真冬、隣席に100キロはあると思われるサラリーマンが席についた。その息は荒かった。
「はーあ、は~あ、は~あ」
と寄せては帰る波のようである。
私は一瞬その海のような大きな荒い波に思わず固まってしまった。「こ、これが大人の呼吸ってやつか!」
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その息遣いのリズムを肩で感じていると、こちらまでそのリズムに合わせるような息遣いになってしまった。そして、16歳の私は、それが相手に伝わるのではないかという不安に苛まれた。と同時に誰かと鼓動を共にしているという喜びが身体を駆け抜けた。
 
そのリズムはその日だけにとどまらず、次の日も次の日も隣席の人物の呼吸合わせてしまうことになったのである。いびきをかいたサラリーマンも単語を覚えている中学生も憂鬱そうなおばさんも、人種性別問わず。それにしても電車というのは意外と隣席の息遣いをつかめるものだ。
 
そこでチャレンジしてみたのはこちらの呼吸のリズム(わざとゆっくり大きい)に相手を導くということだ。こちらが合わせに行くのではなく、相手に合わさせるという、いわば「無言の従順」ってやつだ!いまだかつて休み時間も寝たふりをせず黒板を見続け誰とも話さない、という立場しか味わってこなかった私は、その復讐とばかり、王のように振舞ったのである。
 
で、そんなことを1年間電車のなかで意識していたら、呼吸の仕方が分からなくなり、ノイローゼになってしまった。16の輝かしい思い出である。青春。